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脳log[20120412] 右(後)シフトが気持ちよくないとき。



2012年04月12日 (木)

最終更新: 2012-10-09T00:52+0900

[BAD BOY] 右(後)シフトが気持ちよくないとき。

~ないときの対策集。優先度の高いものから順に。

 1.リアディレイラー(RD)の動きが渋くないか?

雨の中を走ったあとはチェーンと一緒に RDにも油を差しましょう。内蔵するバネで動くのが2か所、外に見えてるバネで動くのが8か所くらいあるので、指でぐにぐに動かしながらちゅっちゅちゅっちゅ注油します。バネの見える裏側からも忘れずに、関節を逆に曲げるつもりで押さえつけて。

症状は、シフトアップもシフトダウンもうまくいかない、です。

 2.ワイヤーの動きが渋くないか?

雨の中を何度も走ってるとインナーワイヤーとアウターワイヤーの摩擦が大きくなってきてシフトダウンが重くなります。ちょっとずつ重くなるので重いと気付かないこともあるでしょう。そのうちワイヤーが切れます。特にリアディレイラーに一番近いところが、曲がりが大きく地面にも近いために泥やら雨やらにやられやすいようです。

ワイヤーには常にテンションがかかっているので、そのままでは動きが渋くてもわかりません。20120329で書いたように、まずチェーンとシフターを特定の位置に移動してフレームからアウターワイヤーを外します。あとはてきとうに。インナーとアウターのすきまからワイヤーオイル(≠チェーンオイル)を吹き込むなり、インナーワイヤーをたっぷりのオイルで拭いてからアウターを往復させるなりします。シフターの中にもついでに吹いておきましょう。位置的に前ブレーキに垂れやすいので布で覆いながら。

症状は、シフトアップだけ調子が悪い(RDのバネがワイヤーの摩擦に負けてる)、シフトダウンが重い、です。

 3.ワイヤーが伸びてる?

1と2の原因をそのままにしてシフターのネジをブレーキと同じように調節してもどつぼにハマるだけなので注意。ワイヤーの伸びを疑うのは3番目です。

シフターに向かって反時計回りに調節ネジ(?)を回すとシフターから銀色のアウターワイヤー受けがせり出してきます。つまりアウターの総延長が伸びたのと同じことになりインナーワイヤーの伸びに対応できるということです。シフトアップがうまくいかないときはワイヤーのリリース量(インナーワイヤーのたるみ)が足りないということなのでアウターの総延長を短く(調節ネジを時計回りに)します。シフトダウンがうまくいかないときはワイヤーの巻き取り量(インナーワイヤーのテンション)が足りないということなのでアウターの総延長を長く(調節ネジを反時計回りに)します。

回転量は 1/4ずつです。ぐるぐる回すと本来の段を飛び越えて隣のギアに乗ってしまいます。

症状は、なんとなく調子が悪い、です。1と似ているので優先順位を間違えないように注意です。

 4.それでも最近シフトダウンがうまくいかない。半押しし続けてようやく落ちるんだけど……。

疑ってるのは Bテンションアジャストボルト。ガイドプーリーとスプロケットの距離を決めるネジ。トップ側とロー側ともに最も近い場所で5~6mmが目安で、チェーンを噛み込まない限りできるだけ近い方が良いような感じ。

ガイドプーリーとスプロケットが離れてるとどうなるか?想像すると、RDが動いてガイドプーリーが隣のギアの下に移動するものの、古くなったチェーンは(前後方向はもちろん)横方向のあそびが大きいために、その総和がプーリーの移動量をカバーしてしまってギアの乗り換えが起こらないのではないか?

シフトアップが正常なのは、勢い? 径の大きいギアから小さいギアへ降りるのが楽だから?

症状は、シフトダウンだけ調子が悪い、です。


近々 RDを DEOREから DEORE(シャドウタイプ)に、チェーンを CN-HG73から CN-HG73へ、アウターキャップをラバーシールド付きのものに交換する予定。アウターワイヤーの取り回しをまっすぐに、変速に支障をきたし段差では暴れるチェーンを新品に、泥や雨が進入しないようにアウターワイヤーにフタを、という考え。右シフトは、本当に、すぐダメになる。<酷使してる割に労りが足りない自覚はある。シフトダウンのときにトルクを抜くのが不十分になりがち。親指の力次第でどうにかしてしまえるというのもあるし。