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脳log[20170123]



2017年01月23日 (月) 30プリウスとは何だったのか? それはすべてのパラメーターを燃費とコストに割り振ったバランスの悪いクルマだった。重要なポイントは2つある。速度マネジメントとハンドリングである。30プリウスは加速でも減速でもドライバーの言うことを聞かない。前走車との距離が離れ始めてアクセルを踏み足したとき、クルマは一向に反応しない。だから踏み足す。まだ反応しない。さらに踏み足す。まだ反応しない。そしてドライバーは諦めて床までアクセルを踏む。モーターとエンジンを合わせるとかなり快速の部類に入るプリウスは前走車に向かって突進する。  あるいは、前走車に追いついたケースでアクセルを放す。エンジンブレーキを期待しても限りなく減速しない。コースティングといって、そのまま滑空しようとする。厳密に言えばこの時の減速Gはゼロではないので、それを持って「コースティングではない」と言う人がいるが、アクセルの全閉にドライバーが期待する減速を行わないという意味で、これはコースティングと見なして良いと筆者は思っている。加速時も減速時も前走車を煽るような形に自然となってしまう。テストパターンの決まった届け出燃費は良くなるだろうが、こんな運転パターンを強いれば、実走燃費にもマイナスになるはずである。」■2社の軽を乗り比べると片方がまさにこういう反応をする。やっぱり MTがいいな、ATは絶対に試乗しないとだめだな、と確認する理由。だって5分と空けずに文句がこぼれてきて原因を分析し出すのだから、いつでもいつまでも。■もう一方はアクセルだけで思い通りに(※加速以外は)操縦してる気にさせてくれるのだけど、注意すると発進時は自分が踏んでる以上に回そうとしてる気がしないでもない。しょせん軽のエンジンだから発進加速で手加減をする余地なんてほとんどなくて、ローではドライバーの入力を底上げしてるんではないか、それを俺は思い通りと受け止めて満足してるんではないか、と疑ってる。嘘をつかれた方が本当らしいのではないかと。■実は3台目があって、これは明らかにアグレッシブ過ぎる。もういいよとアクセルを戻してもシフトアップしてくれない(笑)。それでも、入力に対して反応しない、エンジンをまんべんなく使い切ろうとしない、早すぎるシフトアップ低回転低トルク低加速と、キックダウン回転上がるギア下がる加速しないを行ったり来たりするだけで丁度いいところがない車よりずっと好きだ。へたくその運転を形容してアクセルやブレーキをパカパカオンオフスイッチみたいに扱うと言うけど、車の方にも責任なしとは言えない。