映画の原作本を読み漁ってた中学生の時に一度読んだ本。気に入って『マウント・ドラゴン』と『地底大戦—レリック2』も図書館に入るや借りて読んだ。マイクル・クライトンが好きなら気に入ると思う。
この後プレストン繋がり(リチャード・プレストンとダグラス・プレストンは兄弟)で『ホット・ゾーン』『コブラの眼』、『デーモンズ・アイ』(未読)と読む本が広がっていった。
この時期に見つけたんだった。背表紙がレリックと同じ扶桑社ミステリーの赤色だから。レイモンはエロス&バイオレンスと裏表紙に書いてある様にプレストンと方向性は違うけど「当たり」ではあった。(6歳の自分の娘をレイプして捕まってた男が出所してきて、妻と娘を追いかける。行きがけに 9歳の女の子を拉致して旅のお供に……。そしてダークなエンディング)
何のためのチェックページなのかと。
実際に今日も他の本を買う前にはケータイでチェックしたんだけど、「持っているかもしれない」という疑いが微塵も頭に浮かばなければチェック手段が用意されてても意味ないわな。
いじめられっ子の荻野くんに綺麗な彼女ができた。二人は相思相愛で、思わず「幸せだ」と口にしてしまうほど幸せな高校生活。荻野の悩みや考えに共感できるから、読んでる自分も二人の関係を壊したくないと思っている。
なのに、一巻から六巻まで読んでて緊張の連続。古谷 実はこの幸せな二人に何度も何度も執拗に悪意をぶつけてくる。二人の幸せの何と危うく儚いものか。それでも一線を越えることはなく二人の関係は六巻まで壊れずに続く。
最終話。荻野は社会人になっている。彼女(南雲さん)が全てのように感じていたこともある荻野だが、南雲とはとうに別れており現在は違う女性と交際中。妊娠中だという南雲の姿を想像しつつも現在の彼女に愛してるという荻野に南雲への未練はなく、(最終マイナス一)話まで感じさせていた、南雲さんを失ったらこいつ壊れんじゃないの、ってな危うさももうない。荻野は成長していたのだ。
シガテラと違い、救われないエンドの 安達哲『さくらの唄』を先に読んでしまった人に勧めておく。