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脳log[20170825]



2017年08月25日 (金) ブコメにコメントする。「「メソッドは必ずインスタンス変数を使う」には全く同意できない。データだけしかないオブジェクトは設計ミスだがデータを持たないロジックのみのオブジェクトは存在し得る。デザパタにだってある。」■ない変数を用意しろとまでは言ってないと思うんだよね。俺が聞いたことがあるのは、メンバ変数を使わないようなメンバ関数をクラスにつっこむな、ってなもの。それは使いもしない暗黙のパラメータを受け取り、実際はどうあれそれと結びついたメンバのすべてを入出力に利用できるという宣言だから、関数の理解を難しくする。クラスの公開メンバにだけ頼って実装できるようなものは、C++だとクラスと同じ名前空間のフリー関数にする、C#だとエクステンションメソッドにするなどできる。それより関係の薄いメソッドなんだとしたら、それこそなんでクラスのメンバーにしようとしたのか百遍問い直すべきだろう。こういう場合 Javaでどう書けるかが重要? それは知らない。■元ネタの本『[単行本(ソフトカバー)] 増田 亨【現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法】 技術評論社』付箋を付けて読んだ人のメモを斜め読みしてもまともなことが書かれてるのがわかる、というのはつまり、自分がまともだという前提で同意できる内容だってことだ。しかも視点が実際にコードを書く人間のそれなので退屈しそうにない。ちょっと買ってきた。■書いた人のことは知らないんだけど、「日本のDDD(ドメイン駆動設計)界の父」だとか「DDDについて調べたら必ずスライドが出て来る」というような人らしい。参考文献には読んだものや読みたいと思ってるものがいくつかあったけど、DDDに関する本は一冊も読んだことがなかったのだった。この本のあとで読んだら「これがそうだったのか」ってな発見があるだろうか。■もはや一年に数回も行かなくなった久しぶりの本屋で嬉しくなって、前から興味があってすぐにも読みたい(でもすぐには買わなかった)本を他に2冊だけ選んで(※重さと体積による制約)買ってきたのだけど、なぜか3冊とも gihyoになった。元気があって良いですね。『Optimized C++』(これはオライリー)も手に取ったんだけど、退屈そうに感じて戻してしまった。網羅的・教科書的に書こうとしていたのだとしたら、そのせいで新たな発見が埋もれていた可能性がある。効率を考えると悩む。■どこかの感想で触れられていたボキャブラリがどうのっていうのは何かの本で読んだなと思ったけど、何の本だったか見つけられない。この中のどれか☞または☞。出版社のリンクをクリックしてみると技術評論社が19冊でトップシェアだとわかる(ってそれは今日だけで3冊増えたからだ)。■オブジェクト指向色が濃すぎるというブコメも読んだ。ドメインの知識を整理する手段としてアスペクト指向でも書けるといいね。『Multi-Paradigm Design for C++(の日本語版)』とか『ジェネレーティブプログラミング』とかを出したくなるけど、実務や対象読者からは離れすぎてしまうのかも。■@2017-09-04 面白かった(スライドの感想)。規格外の人間ってやつになりたいものだ>「“一般的なSI現場”の定義...(略)...それなりのフレームワークを使用し、規約やレビューで、極端にひどいコードが生まれないように統制するものの、それを突破する規格外のポンコツが必ずいる」(『現場で役立つシステム設計の原則』は一般的なSI現場で役立つのか? より)■@2017-09-15「PHP Mentors -> 「現場で役立つシステム設計の原則」批判 (2) ~ポリモーフィズムは何のために?~」 どうせ大上段に構えただけの難癖なんでしょと思って読み始めたんだけど、公平で真っ当な内容に思える。本を補完するつもりで読んだらいいんじゃないかな。本を読むときに俺はもう自分の定義を持ってるからオブジェクト指向かくあるべしみたいな論には興味がないし、部分部分で「そこは同意できないな」で流してしまうんだけど、そういう部分について、教育的視点で見るとそれってどうなの、という批判だと読み取った。すごく読みやすくて間口の広い本だけに無視できない批判かなと。