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脳log[20180914]



2018年09月14日 (金) ちょっと前に「生活習慣アンケートも、答えながら、つまんねー生活してんなと初めて意識した。別につまんなくはねーし、無理もしてない。自分の欲求に従って食べてるだけ。(20180720p01)」と書いた。認知症になって他人の世話を受けるようになると、この「欲求に従って」という部分が得難いものになるおそれがあるみたい。■医療者は医療者の判断で治療を打ち切って見殺しにすることが許されないし、介護者は介護者で生存に必要「とされている」栄養を与えずに飢えさせる判断を許されていない。自分の肉体といえども必ずしも100%自由にできるとはいえないものらしいけど、一番可能性がある当人は認知症のため判断能力に疑問が持たれている。かくして無理矢理押し込まれた過剰な食事が誤嚥性肺炎の一因になったりするとかなんとか。■これって間違って精神病院に押し込まれた者が味わうのと同じ地獄なんじゃないか。精神が蔑ろにされ肉体だけが取り扱いを受ける。肉体の奴隷。正常者でも気が狂うし、わずかだけ残った意識さえも死ぬ。……というような感覚を『[文庫] サラ・ウォーターズ【荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)】 東京創元社』を読んだときに持ったのだった。サラ・ウォーターズの著作の中では一番のエンタテインメント作品だと思う。■■■@2018-09-18 介護がそういう方向に行かないように、新オレンジプランというのが2015年には策定されていたらしい。■ただ、センサーや画像認識で省力化というのも話に聞く流れではある。生じた余裕で人間同士のやりとり……とは絶対にいかないよね。肉体と機械の奴隷。